墜落が起こった場合、最寄りのテラスなどに、ローワーダウンもしくは引き上げすることになる。
ローワーダウンであれば、普通に普段クライミングしている場合と変わりがない。降ろした後は、ビレイヤーは自己脱出し、負傷者の元へ駆けつけることになる。
問題は引き上げが必要な場合だ。
体重70kgの人をごぼうで引き上げると、70kgの腕力が必要になる。これは屈強な男性でも難しい。
したがって引き上げシステムをまずは作るところが必要になる。(これは後述)

引き上げは、定番ムンターを使うが、そのままでは摩擦が少なく、手を離したらすぐにも落ちてしまう。
ムンター(半マスト)の摩擦を増やすには、ターンを増やす。
■ ザイル通過
正確にはザイルのコブの通過なのだが・・・なぜか、”ザイル通過”と呼ぶ。
ザイル通過は、
ザイルの結び目が、ムンターをどう通るか?
ということだ。
■ コブの種類
コブ、つまり、2本のザイルの連結ノットは、
1)オーバーハンドノット 2個 (距離を離す)
2)シングルのフィッシャーマンズノット (ノットの距離を1m以上離す)
の2通りのやり方がある。後者は発案者の名を取って青木方式と呼ばれているそうである。
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シングルのフィッシャーマンズノット |
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