July 11, 2016

ローワーダウン時のザイル通過

■ 墜落が起こったら・・・

墜落が起こった場合、最寄りのテラスなどに、ローワーダウンもしくは引き上げすることになる。

ローワーダウンであれば、普通に普段クライミングしている場合と変わりがない。降ろした後は、ビレイヤーは自己脱出し、負傷者の元へ駆けつけることになる。

問題は引き上げが必要な場合だ。

体重70kgの人をごぼうで引き上げると、70kgの腕力が必要になる。これは屈強な男性でも難しい。

したがって引き上げシステムをまずは作るところが必要になる。(これは後述)

■ 摩擦力を増やす

引き上げは、定番ムンターを使うが、そのままでは摩擦が少なく、手を離したらすぐにも落ちてしまう。

ムンター(半マスト)の摩擦を増やすには、ターンを増やす。



■ ザイル通過

正確にはザイルのコブの通過なのだが・・・なぜか、”ザイル通過”と呼ぶ。

ザイル通過は、

  ザイルの結び目が、ムンターをどう通るか?

ということだ。

■ コブの種類

コブ、つまり、2本のザイルの連結ノットは、

 1)オーバーハンドノット 2個 (距離を離す)

2)シングルのフィッシャーマンズノット (ノットの距離を1m以上離す)

の2通りのやり方がある。後者は発案者の名を取って青木方式と呼ばれているそうである。

シングルのフィッシャーマンズノット
シングルのフィッシャーマンズノットは、対面のオーバーハンドノットと同じことである。

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