一般登山の危急時

以下の事故が起こりました。 自分がリーダーであるという想定で、どのようにセルフレスキューするか、ディスカッションしなさい。

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■ 事故の概要

日帰り登山の5人パーティが、山頂から下山を開始して、1時間ほど歩いた午後2時ごろ、パーティの一人が足をすべらせ、登山道脇の斜面を約5m滑落し、立木にぶつかって止まった。

事故者の意識はあるが、前腕を骨折した様子で、自力では登山道に登り返すことができない。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(ヤマケイ登山学校 『セルフレスキュー』より引用)

滑落した場所では携帯電話は入らず、携帯が入る場所まで、どれくらいの移動時間がかかるか分からない。

下山予定は午後4時としており、林道まで残り1時間、林道から駐車場まで1時間程度の歩きである。

携帯電話は各人が持っており、5台中の3台は電池が十分あるが、2台は下山までもちそうにない。

≪想定1≫
・ロープを持っていない
・ロープワークが分かる者がいない
・各人日帰り装備のみ。(ランチ、雨具、救急セット、ヘッドライト、レスキューシート)

仲間の元へ行くべきか?行かざるべきか? 

行くべきなら、どのようにしていくか?登山道わきの斜面は、5mとはいえ、非常に急である。

≪想定2≫
・8mm×30mを持っている
・2本の120cmナイロン幅広スリングと2枚の環付ビナを持っている
・他のメンバーは、まったくロープワークには無知である

≪想定3≫
・ロープを持っていない
・2本のナイロン幅広スリングと2枚の環付ビナをパーティの各人が持っている(合計10スリング)
・メンバーはロープワークには無知である

≪想定4≫
・8mm×30mを持っている
・2本のナイロン幅広スリングと2枚の環付ビナをパーティの各人が持っている(合計10スリング)
・メンバーは全員が初級のロープワークを習得している(ガースヒッチ、エイトノット、クローブヒッチ、ムンター、プルージック登攀)

■ セルフレスキューのポイント

1.他のメンバーの安全確保
2.事故者へのアプローチ(懸垂下降またはトラバース)
3.応急手当
4.救助要請
5.発見されやすい場所への搬送
6.救助を待つ
7.ヘリでのピックアップ

■ 回答

回答事例はこちらのページにあります。

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